「横向きで眠ると肩や首がラクになる」と言われても、枕が合わなければ逆に痛みが悪化しかねません。そこで人気を集めているのがニトリの「横向き寝がラクなまくら」シリーズ。価格4,000円前後で買える通常モデルと、ワンランク上の「横向き寝がラクなまくら ナチュラルフィットプレミアム」(以下プレミアム)が並んでおり、店頭でもネットでも「どちらを選べばいい?」という声が目立ちます。
本記事では素材・構造・寝心地・メンテナンス性・価格の5軸で差を掘り下げ、それぞれに向く体型や睡眠習慣まで解説します。購入前の最終チェックにどうぞ。
シリーズ共通の基本設計
- 横向き時に肩のスペースを確保する左右厚め形状
- 中央はやや低めで仰向けでも首筋が自然に伸びる設計
- ウレタンを中心とした三層構造+高さ調整シート付き
- 幅57 × 奥行40 cmのワイドサイズで寝返りしやすい
共通点を押さえておくと、このあと紹介する違いのポイントがクリアになります。
違い① 中材の素材と反発力
モデル | 主素材 | 反発力 | へたりにくさ | 特徴キーワード |
---|---|---|---|---|
通常版 | ポリエステルわた+ウレタンシート | 低反発寄り(柔らかめ) | ★★☆☆☆ | ふかふか・初めてでも馴染みやすい |
プレミアム | 高反発ウレタンフォーム(通気孔入り) | 中〜高反発(しっかりめ) | ★★★★☆ | 頭を押し返すサポート感・蒸れにくい |
ポイント
- 通常版は「包まれる柔らかさ」が魅力。体圧を分散しやすく、枕を抱き込むように寝る人に好相性。
- プレミアムは弾力が強く、頭が沈み込み過ぎない。首角度が安定し寝返りしやすいので肩こり・いびき対策に有効。
違い② フィット感を強化する立体構造
項目 | 通常版 | プレミアム |
---|---|---|
側面の厚み | 約12.5 cm(シートで±2 cm調整) | 約13 cm(シートで±2 cm調整)+両サイドに傾斜付き |
中央くぼみ | ゆるやかな凹型 | くぼみを深めつつ左右に“壁”を追加し頭がズレにくい |
カバー伸縮 | 綿ニット95% | ストレッチ性を高めた抗菌防臭ニット |
ポイント
- プレミアムは横→仰向けへの体勢移動時も高さが変わりにくい。くぼみの縁がやや硬めで、頭を“お椀”の中に置く感覚。
- 通常版は凹みが浅いぶん、うつ伏せや半横向き姿勢にも移りやすく「多姿勢派」に向く。
違い③ 通気性とメンテナンス性
モデル | 通気孔 | 洗濯 | 乾燥 | カバー機能 |
---|---|---|---|---|
通常版 | なし | カバーのみ洗濯可 | 本体陰干し | ニット生地(伸縮) |
プレミアム | ウレタンに多数の通気孔 | 同上 | 通気孔で乾きやすい | 抗菌防臭+吸湿速乾ニット |
ポイント
夏の寝汗・ムレが気になる人、花粉・ダニ対策で頻繁にカバーを洗う人はプレミアムのほうが快適。通気孔があるとウレタン特有の熱こもりを軽減し、陰干し時間も短縮します。
違い④ 重さと取り回し
- 通常版:約1.1 kg
- プレミアム:約1.27 kg
プレミアムはウレタン密度が高く100 g強重いものの、数字ほどの差は感じにくいレベル。毎日干す習慣がある方は一応把握しておきましょう。
違い⑤ 価格とコスパ
型番 | 税込価格(2025年6月時点) | 保証 | 評価の傾向 |
---|---|---|---|
7550641 通常版 | 3,990 円 | 1年 | 「価格以上に快適」「高さ調整が便利」 |
7550863 プレミアム | 4,990 円 | 1年 | 「肩こり軽減」「朝起きて首がラク」 |
+1,000円で素材・通気性・サポート力が強化されるため、長期利用前提ならプレミアムのコスパが高いと評価するユーザーが多数。枕を「とりあえず試す」段階なら通常版で十分という声もあり、用途と優先順位で選択が分かれます。
口コミに見るリアルな声
通常版
- 良い:「柔らかいのに横向きで沈み込み過ぎず、初日から馴染んだ」
- 気になる:「夏場は少し蒸れる」「半年でヘタりが気になり交換シートを追加した」
プレミアム
- 良い:「横向きでも仰向けでも呼吸がラク、いびきが減った」
- 気になる:「硬めなので低反発派には合わない」「カバーが特殊サイズで替えを探しにくい」
どちらが自分に合う?チェックリスト
質問 | YESなら… | 理由 |
---|---|---|
柔らかい沈み込みが好み | 通常版 | わた入りで包まれる感覚が強い |
首・肩こりが慢性的 | プレミアム | 高反発で首角度をキープ |
寝返りが多い | プレミアム | 反発力+くぼみ深めで頭がズレにくい |
とりあえず横向き枕を試したい | 通常版 | 価格が手頃でエントリー向け |
夏場のムレが気になる | プレミアム | 通気孔&速乾カバーで熱がこもりにくい |
選び方のポイントまとめ
- 体格と肩幅
- 肩幅広め・体格大きめ → プレミアムの高さ13 cm+調整シートで余裕
- 華奢・肩幅狭め → 通常版側面12.5 cmを低めに調整するとフィットしやすい
- 睡眠姿勢の割合
- 90%以上横向き → 通常版でも十分
- 横向き6:仰向け4程度 → プレミアムのほうが体勢移行がラク
- 使用年数
- 1〜2年で買い替える予定 → 通常版コスパ◎
- 3年以上長期使用したい → へたりにくいプレミアムがおすすめ
まとめ:価格差1,000円、選ぶ基準は“首のサポート力”
- ふわふわ感と価格を重視 → 通常版
- 首・肩の負担軽減と通気性を重視 → プレミアム
どちらも高さ調整シートで“自分仕様”にできる点が最大の強みです。まずは店頭で触れてみて、硬さやくぼみの深さを体感すると失敗しにくいでしょう。あなたの睡眠スタイルに合う一枚を選び、横向き寝の快適さを存分に味わってください。
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