ベッドインベッドはいつまで使える?卒業の目安と次の寝具選び

赤ちゃんの寝かしつけや添い寝に便利な「ベッドインベッド」。夜間の授乳をスムーズにしつつ、赤ちゃんを安全に寝かせられると人気ですが、いつまで使ってよいのか分からず悩む保護者も少なくありません。
成長とともに寝返りや動きが活発になってくると、これまで快適だったベッドインベッドも窮屈になり、安全面が気になることも。卒業のタイミングを見誤ると、思わぬ事故につながるリスクもあるため、使い続ける時期の見極めはとても大切です。
この記事では、ベッドインベッドを安全かつ効果的に使うために「いつまで使うのが適切か」「どういったサインが卒業の目安になるのか」について詳しく解説します。さらに、卒業後に選びたい寝具についても紹介していきます。


ベッドインベッドはいつまで使うべき?卒業の目安と理由を解説

ベッドインベッドの使用期間に明確な「決まり」はないものの、多くの製品では生後0〜4ヶ月を想定して設計されています。
ただし、個々の赤ちゃんの発達スピードに差があるため、月齢だけでなく「行動の変化」に注目することが大切です。


■卒業の目安となる赤ちゃんの行動サイン

以下のような行動が見られるようになったら、ベッドインベッドの卒業を検討しましょう。

  • 寝返りを打ち始めた
    → 側壁に顔が押し付けられたり、転倒のリスクが高まるため危険です。
  • 体が大きくなり、スペースに余裕がなくなってきた
    → 足が当たる、手を伸ばせないなど、赤ちゃんが窮屈そうに感じたら目安です。
  • 頭を動かして寝姿勢を変えるようになった
    → 自力で体勢を変えるようになると、ベッドインベッドの安全性が十分とは言えなくなります。
  • 泣いてばかりで寝付きが悪くなってきた
    → 寝づらさや通気性の悪さなど、不快に感じている可能性があります。

これらの行動が見られる時期は個人差があるものの、多くは生後3~5ヶ月ごろに該当します。寝返りが始まる頃には、安全面を考えてベッドインベッドの使用は終了するのが望ましいでしょう。


■長く使いすぎるリスクとは?

「せっかく買ったからもっと使いたい」と思ってしまう気持ちは自然ですが、本来の使用期間を過ぎたベッドインベッドは、むしろ事故のリスクを高めてしまいます

主なリスクは以下の通り:

  • 窒息の危険:顔が側面に押しつけられる、柔らかい素材に沈み込む
  • 転落・転倒の危険:動けるようになった赤ちゃんが自力で出ようとして転落
  • 過剰な体温上昇:通気性が悪く熱がこもることで、赤ちゃんの眠りが浅くなる

こうしたリスクを防ぐためにも、「まだ使える」より「安全かどうか」を最優先に考える必要があります。


ベッドインベッドを卒業したら?次に選びたい寝具の選択肢

卒業後、赤ちゃんに適した寝具へスムーズに移行することが大切です。以下は、ベッドインベッドの次に選ばれている代表的な寝具です。


■ベビーベッド

安全性と独立性を重視するならベビーベッドが定番です。

【メリット】

  • 転落リスクが少ない
  • 高さがあり、ホコリやペットから守れる
  • 掃除やお世話がしやすい設計

【デメリット】

  • 場所を取る
  • 抱き上げ動作に慣れるまで手間がかかる

おすすめの家庭:寝室に十分なスペースがある、ペットがいる、赤ちゃんと寝室を分けたい方


■ベビー布団(床やマットレスに直接敷く)

スペースを有効活用しつつ安全性を保てるのがベビー布団。

【メリット】

  • 移動がしやすく、収納も簡単
  • 通気性がよく、寝返りが自由にできる
  • 添い寝もしやすい

【デメリット】

  • フローリングなどに敷くと冷え対策が必要
  • 掃除頻度が増える

おすすめの家庭:コンパクトな寝室、床での添い寝スタイルが中心


■サイドベッドや連結ベッド

添い寝の利便性を保ちつつ、安全性も確保できるスタイルです。

【メリット】

  • 夜間の授乳や見守りがスムーズ
  • 赤ちゃん専用スペースが確保できる
  • 添い寝の安心感を持たせながら独立した寝床になる

【デメリット】

  • ベッドの高さが合わないと使用しづらい
  • 設置にスペースが必要

おすすめの家庭:夜間授乳を優先したい、添い寝がしたいけど安全性も大事にしたい方


移行をスムーズに進めるためのコツ

卒業直後は赤ちゃんが新しい環境に慣れず、寝つきが悪くなったり、夜泣きが増えることも。以下のポイントを押さえることで、負担を少なくスムーズに移行できます。


● 昼寝から始めて徐々に慣らす

いきなり夜の就寝で新しい寝具を使うより、まずは昼寝で試してみるのが効果的です。赤ちゃんの反応を見ながら、少しずつ夜も切り替えていきましょう。


● 使用していたアイテムを活用する

ベッドインベッドで使っていたタオルやスリーパーなど、赤ちゃんが安心できるアイテムを新しい寝具でも使うことで環境の変化に対応しやすくなります。


● 寝る前のルーティンを作る

お風呂→授乳→絵本→おやすみ、といった寝る前の流れを毎日同じように繰り返すことで、環境が変わってもスムーズに寝かしつけができるようになります。


よくあるQ&A|卒業時期にまつわる疑問を解消

Q. まだ寝返りをしていませんが、生後6ヶ月でも使っていて大丈夫?
→一見安全そうに見えても、赤ちゃんの体重や動きが大きくなっていれば、窮屈であったり熱がこもったりします。月齢が進んだら、たとえ寝返りをしていなくても卒業を検討しましょう。

Q. ベッドインベッドを長く使えるタイプはありますか?
→一部には、寝返り期以降にも使える多機能タイプもありますが、安全面を考えると「長く使う」より「役目を終えたら卒業する」という考え方のほうが安心です。

Q. 卒業後の寝かせ方で一番安全なのは?
→赤ちゃん一人ひとりの発達状況や家庭環境によりますが、転落防止柵付きのベビーベッドか、フラットなベビー布団が推奨されることが多いです。


まとめ|ベッドインベッドは“短期使用”が前提。安全第一で使い方を見直そう

ベッドインベッドは、新生児から数ヶ月間の育児をサポートする心強いアイテムですが、使い続けることでかえってリスクが高まるケースもあります。

  • 卒業の目安は「寝返りを打ち始める前後」
  • 生後4〜5ヶ月を超えたら安全面を再チェック
  • 卒業後は、成長に合わせた寝具に移行を

迷ったときは、赤ちゃんの様子を最優先に。安全で快適な寝環境を整えながら、赤ちゃんの成長を見守っていきましょう。

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