ゲランドの塩を開けたら、灰色っぽい色や黒い粒が混じっていて「汚い?」「異物?」と不安になることがあります。
結論から言うと、ゲランド系の海塩は天然由来の成分が残るタイプがあり、見た目が真っ白でないのは珍しくありません。
ただし、におい・変色・明らかな異物など“避けるべきサイン”もあります。
この記事では黒い粒の正体、異物との見分け方、安心して使う対処法と保存のコツをまとめます。
ゲランドの塩が汚く見えても天然由来のことが多い。ただし避けるべきサインもある
グレーっぽさや細かな粒は「製法・成分の特徴」で起きやすい
ゲランドの塩を初めて購入した方が最初に感じる違和感のひとつが、「なんだか汚い」という見た目の印象です。
一般的な食卓塩と比べると、色がグレーがかっていたり、細かな黒っぽい粒が混じっていたり、全体的に均一ではない見た目をしています。
しかしこれは、ゲランドという産地の塩田環境と、伝統的な手作業による採塩方法に由来するものであり、製品の品質が低いことを意味するわけではありません。
塩田の底にある粘土層から微細なミネラル分が塩に取り込まれること、また精製・洗浄の工程をほとんど行わないことが、あの独特の見た目を生み出しています。
危険判定は見た目だけでなく、におい・状態・異物の種類で決める
見た目だけで「食べられるかどうか」を判断しようとすると、正常な塩を捨ててしまったり、反対に本当に問題のある異物を見落とすことがあります。
判断の基準は「色」よりも「におい」「触ったときの質感」「異物の性質」にあります。
灰色や黒っぽい粒であっても、無臭で塩と同程度の硬さであれば、天然由来のミネラル・粘土成分である可能性が高く、過度に心配する必要はありません。
一方で、強い異臭がある、プラスチックや繊維のような素材が混入している、明らかに有機物と思われるものが含まれる、といった場合は使用を中止し、購入先に確認することが適切です。
不安が強い人は「用途を分ける(仕上げ用/加熱用)」で解決しやすい
どうしても見た目が気になる方には、「加熱調理には粗塩のゲランド塩を使い、仕上げや生食に使う場合はフルール・ド・セルを選ぶ」という使い分けがおすすめです。
加熱調理では塩が溶けてしまうため、見た目の問題が実質的に気にならなくなります。
フルール・ド・セルは同じゲランド産でも表面に浮かぶ塩の花を手作業で丁寧に採取したもので、白みが強く粒も繊細なため、見た目の不安を感じにくいタイプです。
用途別に塩を使い分けることで、品質への不安を感じることなくゲランドの塩の風味を楽しめます。
そもそもゲランドの塩はなぜ灰色?「汚い」に見える前提を整理
塩田の環境(粘土質)と製法の特徴で色がつきやすい
ゲランドの塩が採れるのは、フランス西部のロワール=アトランティック県ゲランド半島に広がる塩田地帯です。
この塩田は粘土質の地盤でできており、塩の採取の過程で塩田底部の粘土層に含まれるミネラル成分が自然に塩へ混ざり込みます。
この粘土由来の成分が灰色がかった色味の主な原因であり、産地に特有の自然な特徴です。
採塩は機械ではなく、パリュディエと呼ばれる塩職人が伝統的な木製の道具を使って手作業で行われます。
この手作業の性質上、塩田の底や壁面に触れた成分が完全に取り除かれることはなく、製品にわずかな色や粒が残りやすい状態になっています。
洗浄・精製を強くしないため見た目が均一になりにくい
一般的な精製塩は採取後に洗浄・溶解・再結晶などの工程を経て、純度が99%以上になるまで不純物を取り除きます。
これによって真っ白で均一な外観が生まれます。
一方、ゲランドの塩(特に粗塩グロセル)はこうした精製工程をほとんど行いません。
採取した塩を自然乾燥させて袋詰めする、シンプルな工程が基本になっています。
そのため、ミネラル成分や微細な粘土分が残った状態で製品となり、見た目の均一さよりも風味や成分の豊かさが優先されています。
| 比較項目 | ゲランドの塩(粗塩) | 一般精製塩 |
|---|---|---|
| 採取方法 | 手作業(伝統農法) | 機械採取が多い |
| 精製工程 | ほぼなし | 洗浄・再結晶など |
| 塩化ナトリウム純度 | 約94〜97% | 99%以上 |
| ミネラル成分 | 豊富(Mg・Ca・Kなど) | ほぼ除去済み |
| 色 | グレーがかっている | 白く均一 |
| 見た目の均一さ | 低い | 高い |
パッケージの注意書きにある「自然物混入の可能性」の意味
ゲランドの塩の多くの製品パッケージには、「自然由来の成分が含まれる場合があります」「天然物由来の混入物がある可能性があります」といった記載があります。
これはメーカーや輸入業者が品質保証の観点から明示しているものであり、手作業・非精製という製法の性質上、微細な自然物が完全にゼロにはならないことを正直に表記しています。
この記載があること自体が、製品の透明性を示すものと受け取ることができます。
オーガニック基準・認証が関係するポイント(安心材料としての考え方)
ゲランドの塩の多くは、農薬・化学肥料を使用しない自然農法に基づいた塩田で生産されており、フランスのAB(Agriculture Biologique)認証やユーロリーフ認証を取得している製品もあります。
またゲランド産の塩全体を管理する「ゲランドの塩組合(Cooperative des Paludiers de Guérande)」が品質基準を定めており、IGP(地理的表示保護)も取得しています。
こうした認証・組合管理の仕組みが、品質の安心感を裏付けるひとつの根拠になります。
見た目の不揃いさはあっても、生産環境や品質管理の面では一定の基準が設けられているという点を知っておくと、安心して使いやすくなります。
ゲランド塩の種類別:汚く見えやすいのはどれ?
グロセル(粗塩):粒が大きく色ムラ・混ざりが目立ちやすい
グロセル(Gros Sel)はゲランドの塩の中でも最も一般的に流通している粗塩タイプです。
粒が大きく、灰色がかった色が全体に広がっており、黒っぽい細粒が混じることもあります。
精製をほぼ行わないため、三種類の中で最もミネラル成分をそのまま含んでおり、それが色ムラや不均一な見た目につながっています。
茹でる・煮込む・下味をつけるといった加熱調理での使用に向いており、溶けてしまえば見た目の問題は気にならなくなります。
セルファン(細粒):使いやすいが点状の粒が気になる人も
セルファン(Sel Fin)はグロセルをさらに細かく砕いた細粒タイプです。
精製度はグロセルと同様に低いですが、粒が細かいため見た目のザラつきはやや軽減されます。
ただし白い細粒の中に点状の黒っぽい粒が見えることがあり、これが気になる人もいます。
テーブルソルトとして日常的に使いやすいサイズ感ですが、「粒の混じりが気になる」という感想が出やすいのもこのタイプです。
フルール・ド・セル:白く見えやすく「不純物が苦手」な人の選択肢
フルール・ド・セル(Fleur de Sel)は塩田の水面に浮かぶ薄い塩の結晶を手作業で丁寧に掬い取ったものです。
塩田の底の粘土層に触れていないため、グロセルやセルファンに比べると白みが強く、細かな不純物も少ない傾向があります。
価格はグロセルより高めですが、見た目の清潔感を重視する方や、料理の仕上げに使う用途には最も適しています。
| 種類 | 見た目の特徴 | 色ムラ・黒粒の出やすさ | 主な用途 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| グロセル(粗塩) | 大粒・グレー強め | 出やすい | 煮込み・茹で・下味 | 低め |
| セルファン(細粒) | 細粒・点状の粒あり | やや出やすい | 日常調理全般 | 中程度 |
| フルール・ド・セル | 細粒・白みが強い | 出にくい | 仕上げ・生食 | 高め |
ゲランドの塩が汚いと感じる主な原因
灰色っぽい色味がある
最も多い見た目の特徴が、全体的な灰色がかった色味です。
これは前述の通り、粘土質の塩田環境に由来するものです。
塩化ナトリウム(塩の主成分)自体は白〜無色透明ですが、マグネシウム・カルシウム・カリウムなどのミネラル成分や粘土粒子が混ざることで、灰色から薄茶色に見えます。
同じゲランドの塩でも収穫時期・天候・職人によって色の濃淡が変わることがあり、これも品質の差ではなく自然な変動です。
黒い粒・黒い点が混じる
灰色の全体的な色味とは別に、明らかに黒っぽい小さな粒が目に入ることがあります。
これらの多くは、塩田底部の粘土に含まれる有機物・鉄分・微細な藻類などに由来するものです。
手作業の採取では完全に取り除ききれない微細成分であり、正規品であっても混入するものとされています。
においがなく、触ると崩れる・溶けるものであれば天然成分である可能性が高いです。
砂っぽい・ザラつく
ゲランドの塩は精製されていないため、結晶の形や大きさが不揃いです。
また粘土分が乾燥した状態では微細な砂粒のような食感を感じることがあります。
これは特に粗塩をそのまま口に含んだときや、仕上げ塩として使ったときに気づきやすい特徴です。
口当たりが気になる場合は、細粒タイプへの切り替えや、ミルで挽いて粒を細かくする方法が有効です。
湿っている・固まっている
ゲランドの塩はミネラル成分が豊富なため、精製塩に比べて吸湿性が高い傾向があります。
湿気の多い環境に置いておくと固まりやすく、開封後しばらくたつとひとかたまりになっていることもあります。
これは品質の劣化ではなく、非精製塩の性質によるものです。
ただし固まったまま長期間放置すると風味が落ちることがあるため、保存方法には注意が必要です。
黒い粒・不純物の正体は何?よくあるパターン
天然由来の微細成分(ミネラル・粘土分など)
最も頻繁に見られる黒っぽい粒の正体は、塩田の粘土や海水中に含まれる天然由来の成分です。
鉄化合物・マンガン・有機物・珪藻類(微細な藻)などが乾燥した状態で固まり、黒〜茶色の点状に見えることがあります。
これらは水に溶かすと塩と一緒に溶けたり、極めて微細な沈殿として残ったりします。
いずれも食品として通常の量で摂取する分には問題のない成分とされています。
乾燥や保管でできた色ムラ(湿気→再乾燥の影響)
塩が湿気を吸い、その後乾燥した場合、表面に色ムラが生じることがあります。
特定の塩の粒だけが黒っぽく見える場合、この湿気→再乾燥のサイクルによってミネラル成分が局所的に濃縮・変色したものである可能性があります。
この場合、塩全体の品質が落ちたわけではなく、外観上の変化にとどまることがほとんどです。
取り除ききれない自然物が残ることがある理由(手作業の限界)
パリュディエによる手採取では、大きな異物を除去することは可能ですが、ミクロサイズの自然物を完全にゼロにすることは構造上難しいです。
ゲランドの塩はこの手作業の痕跡も含めて「自然のままの塩」として位置づけられており、微細な自然物の混入はある程度許容されています。
製品パッケージの注意書きにある「自然物が含まれる場合がある」という記載は、この手作業の性質を正直に示したものです。
本当に異物の可能性がある例(ここだけ要注意)
次のような場合は、天然由来の成分とは異なる「本当の異物」である可能性を考える必要があります。
- 水に溶かしても溶けず、プラスチック・繊維・金属のような質感がある
- 有機物の腐敗を感じるような異臭がある
- 明らかに毛髪・虫・異物の形状をしている
- 開封していないのに色・においが通常品と大きく異なる
こうした場合は使用を中止し、購入先またはメーカーに問い合わせることを推奨します。
異物かどうかの見分け方 チェックリスト
正常寄りのサイン
次の特徴に当てはまる場合は、天然由来の成分であると考えられ、通常通り使用できる可能性が高いです。
- 全体的にグレー〜薄茶色がかっている
- 黒っぽい粒はあるが、無臭で崩れる・溶ける
- 全体的に湿気を帯びているが異臭はない
- 粒のサイズが不揃いで、ザラつきがある
- 水に溶かすと透明〜ごくわずかな白濁になる
避けたいサイン(使用中止の目安)
次の特徴がある場合は、使用を中止して購入先に相談することをおすすめします。
- 腐敗臭・化学的な異臭がする
- プラスチック・繊維のような溶けない素材が混入している
- 白〜灰色以外の鮮やかな色の粒がある
- カビのような見た目・においがある
- ベタつきが強く、容器の内側が変色している
迷ったときの簡易確認(白い皿で目視/ふるい分け)
判断に迷ったときは、白い皿の上に少量の塩を広げ、自然光の下で目視確認する方法が手軽です。
塩と明らかに異なる素材感・色・形をしたものがあれば、取り除いてから使用するか、使用を中止します。
細かなものが気になる場合は、目の細かいふるいにかけることで微細な混入物を大まかに分離することもできます。
ふるいの網目を通過しないものを確認し、素材感を触って判断してみましょう。
自分でできる簡易検証:溶かして沈殿を見る
コップに溶かして底に残るものを確認する手順
不安がある場合に試せる簡単な確認方法として、「水溶解テスト」があります。
透明なコップに常温の水(100〜150ml程度)を入れ、塩を小さじ1ほど加えてよくかき混ぜます。
5〜10分静置した後、コップの底に何かが沈殿していないかを確認します。
この作業を透明な容器で行うと、沈殿物の色・量・素材感を目視しやすくなります。
砂っぽい沈殿が出たときの判断(少量・粒状・無臭なら様子見)
白〜灰色の微細な粒が少量沈殿した場合は、粘土成分や不溶性ミネラルである可能性が高く、においがなければ心配しすぎなくても大丈夫なことがほとんどです。
天然塩には水に完全には溶けない成分が微量含まれており、これは品質に問題があることを意味しません。
沈殿量がごく少なく、塩水自体が透明で無臭であれば、通常通り使用を続けて問題ないと考えられます。
塩ではない異物が残ったときの対応(使用中止・購入先へ連絡)
沈殿物が塩や粘土とは明らかに異なる素材感(繊維・プラスチック・金属片など)であった場合、または水が変色・異臭を発した場合は、その塩の使用を中止します。
購入先(ショップ・販売元)または輸入業者に状況を伝え、現物と購入記録(レシート・注文履歴)を手元に保管しておくと、問い合わせがスムーズになります。
正規の輸入品であれば、品質に関わる問い合わせに応じる窓口を設けているケースがほとんどです。
洗うべき?そのまま使うべき?現実的な対処法
洗わないのが基本になりやすい理由(溶ける・風味が変わる)
ゲランドの塩を水で「洗う」ことは、実用上ほぼ意味をなしません。
塩は水に溶けるため、洗う過程で塩自体が大量に失われてしまいます。
また水洗いによってせっかくのミネラル成分も流れ出てしまい、ゲランドの塩の最大の特徴である豊かな風味が損なわれます。
気になる成分がある場合でも、「洗う」以外の対処法の方が実用的です。
気になる場合の対策(ふるい分け/ミルで挽く/加熱料理で使う)
見た目や食感が気になる場合は次のような方法で対応できます。
ふるいにかける方法は粗い粒や目に見える混入物を取り除くのに有効で、特に粗塩のグロセルに向いています。
ミルで挽く方法は、粒の大きさを均一にできるため、仕上げ塩として使う際の見た目と食感の問題を同時に解決できます。
加熱料理で使う場合は塩が溶けてしまうため、見た目への不安が実質的になくなります。
どうしても色や粒が気になるのであれば、加熱料理専用として割り切って使うのが最もストレスの少ない選択肢です。
どうしても無理なら「フルール・ド・セル」など別タイプに切り替える
見た目の不安がどうしても拭えない場合は、無理に同じタイプを使い続けるよりも、フルール・ド・セルや比較的精製度が高い他の天然塩へ切り替えることを検討してください。
フルール・ド・セルは粘土層に触れていないため白みが強く、精製塩に近い見た目をしています。
ゲランドの産地と品質にこだわりたいが見た目の不安も避けたい、という方には最適な選択肢です。
明確な異物がある場合(食べない・混ぜない・相談する)
プラスチック・繊維・虫・金属片など、天然由来とは考えにくい異物が含まれていた場合は、その塩を料理に使用しないでください。
他の食材や調味料と混ぜてしまうと、問題の特定が難しくなります。
購入先に連絡する際は、現物をできるかぎり保存した状態で問い合わせると対応してもらいやすくなります。
ミネラルが多い塩だから起きること 白い塩との違いで納得する
「真っ白な塩」との製法の違い(一般的な精製塩との比較)
スーパーで一般的に販売されている精製塩は、海水または岩塩を原料として溶解・再結晶・乾燥を繰り返し、塩化ナトリウムの純度を限りなく高めた製品です。
この製法ではカルシウム・マグネシウム・カリウムなどのミネラルのほとんどが取り除かれ、白く均一な外観になります。
ゲランドの塩はこうした精製を行わないため、海水・塩田環境に由来するミネラル成分がそのまま残ります。
見た目の「汚さ」は、裏返せばこのミネラルの豊かさの表れでもあります。
ミネラル成分のイメージ(数値は目安として見る)
以下の表はゲランドの塩(粗塩)と一般的な精製塩を比較したミネラル含有量の目安です。
製品によって数値は異なりますので、参考程度にご覧ください。
| ミネラル成分 | ゲランドの塩(粗塩) | 一般精製塩 |
|---|---|---|
| 塩化ナトリウム(NaCl) | 約94〜97% | 99%以上 |
| マグネシウム(Mg) | 約500〜600mg/100g | 微量〜ほぼゼロ |
| カルシウム(Ca) | 約200〜300mg/100g | 微量〜ほぼゼロ |
| カリウム(K) | 約100〜200mg/100g | 微量〜ほぼゼロ |
| 水分 | 約1〜3% | ほぼゼロ |
これらのミネラルは食品から摂取する分には一般的に安全な成分です。
味の特徴(まろやか・旨み)と向く料理
ゲランドの塩は塩化ナトリウムの比率が精製塩よりやや低く、ミネラルバランスが複雑なため、ただしょっぱいだけでなく旨みとまろやかさを感じやすい塩とされています。
尖ったしょっぱさが出にくいため、素材の味を引き出したい料理全般に合います。
特に肉・魚の下味、野菜のシンプルな味付け、仕上げの一振りなど、塩の味そのものが生きる場面で違いを感じやすいです。
おいしく使うコツ 汚く見えにくい料理もある
加熱料理で使う(溶けて見た目が気になりにくい)
ゲランドの塩を使うにあたって、見た目の不安を最も感じにくい使い方は加熱料理です。
スープ・パスタの茹で水・炒め物・煮込み・ローストなど、塩が溶けてしまう調理法では、粒の色や形状が料理の仕上がりに影響しません。
むしろミネラルが豊富な分、素材に旨みを加える効果が期待できます。
グロセル(粗塩)はこうした加熱調理用として最もコストパフォーマンスよく使える形態です。
仕上げに使うなら粒のサイズを選ぶ(細粒/ミル挽きが無難)
仕上げに塩を振る場合、見た目の印象が料理の完成度に関わってくることがあります。
この場面ではフルール・ド・セルか、セルファン(細粒)を選ぶと白っぽい粒感になり、料理の見た目を崩しにくいです。
グロセルをミルに入れて挽いて使う方法も有効で、粒を均一に細かくしながら使えるため、見た目・食感・使い勝手を同時に改善できます。
ステーキ・サラダ・卵料理・フルーツなど、仕上げに塩の存在感を出したい料理には、フルール・ド・セルの薄い結晶がよく合います。
保存方法で「汚い見た目」を増やさない
湿気対策が最優先(密閉容器・乾燥剤・置き場所)
ゲランドの塩はミネラルを多く含む分、湿気を吸いやすい性質があります。
湿気を吸うと固まり、色ムラが増し、見た目がより「汚い」印象に見えやすくなります。
開封後は密閉できる容器(瓶・チャック付き袋・蓋つきの塩壺など)に移し替えて保管することが基本です。
食器棚の中・引き出しの中・シンクや鍋から離れた場所など、蒸気・湿気・温度変化が少ない場所を保管場所に選びましょう。
梅雨や夏場には小袋の乾燥剤を容器に入れておくと効果的です。
スプーンの扱い(濡れたまま入れない)
手が濡れた状態や洗ったばかりのスプーンを塩に直接入れると、局所的に溶けて再乾燥し、固まりや色ムラの原因になります。
塩を取り出す際は、必ず乾いたスプーンを使い、使用後は蓋をしっかり閉める習慣をつけましょう。
この小さな習慣が、保管中の見た目の劣化を大きく防いでくれます。
買い替え判断(におい・ベタつき・カビ疑い)
基本的に塩は腐らない食品ですが、保存状態によっては品質が落ちることがあります。
次のような状態になった場合は、使い切りを検討するか、廃棄を判断するタイミングです。
- 容器を開けたときに強いにおいがする
- 表面や内側に明らかにカビのような色・点が見られる
- 異常にベタついており、水分が多すぎる状態になっている
- 長期間(数年以上)経過しており風味が明らかに落ちている
においがなく、固まりがあるだけであれば砕いて使用できます。
正規品・品質の安心感を上げる選び方
表示の確認ポイント(原産国・輸入者・賞味期限など)
正規のゲランドの塩を選ぶためには、パッケージの表示を確認する習慣が大切です。
確認すべきポイントとして、原産国がフランス(ゲランド地方)であること、輸入元・販売元の企業名・住所が明記されていること、賞味期限の記載があること、日本語表示がある場合は食品表示法に準拠した内容になっていることが挙げられます。
特に格安で販売されているものの中には、原産国や品質基準が不明なものが含まれることがあるため、表示の確認は重要です。
購入先の選び方(保管状態・回転の良さ・返品対応)
輸入食品全般に言えることですが、保管・流通の状態が塩の品質に影響することがあります。
購入先として信頼できるのは、輸入食品専門店・自然食品店・信頼できるオンラインショップなど、商品の回転が良く保管状態が適切と思われる販売店です。
不安がある場合、返品・交換対応のポリシーが明確な販売店を選ぶと安心です。
オンラインで購入する場合は、ショップ自体のレビューと、商品への具体的なフィードバックを合わせて確認すると判断の参考になります。
口コミで見るべきは「黒い粒の有無」より「異物時の対応」
口コミを参考にする場合、「黒い粒があった」「色が気になる」という感想は自然な特性の範囲を指していることが多く、品質問題を示すものとは限りません。
むしろ参考にすべきは、「明らかな異物があったときに販売店・メーカーが迅速に対応したか」「問い合わせへの返答が丁寧だったか」といった販売後のサポートに関する情報です。
品質への対応が誠実な販売店・ブランドを選ぶことが、長く安心して使うための実用的な判断基準になります。
よくある質問(FAQ)
ゲランドの塩汚いのは偽物ですか?
グレーがかった色や黒い粒の混入は、正規品のゲランドの塩に見られる自然な特徴です。
見た目が汚いからといって偽物であるとは言えません。
ただし、正規品か否かを確認したい場合は、パッケージに原産国(フランス)・輸入元・認証マーク(IGPなど)の記載があるかを確認してください。
ゲランドの塩の黒い粒は食べても大丈夫?
無臭で触ると崩れる・溶ける黒い粒であれば、粘土由来のミネラル成分や微細な有機物であることが多く、通常の使用量であれば問題ないと考えられます。
プラスチック・繊維・金属のような溶けない素材感の場合は異物の可能性があるため、使用を中止してください。
黒い粒が多い気がします 捨てるべき?
黒い粒が目立つ場合でも、においがなく水に溶けるのであれば捨てる必要はありません。
どうしても気になる場合は、ふるいにかけて目に見える粒を取り除いてから使う方法や、加熱調理専用として使う方法が現実的な対処法です。
フルール・ド・セルなら汚く見えませんか?
フルール・ド・セルは粘土層に触れずに採取されるため、グロセルやセルファンに比べて白みが強く、黒い粒も少ない傾向があります。
ゲランドの塩の中で最も見た目が清潔に見えやすいタイプですが、それでも精製塩のような完全な白さではありません。
見た目を重視する方にはおすすめの選択肢です。
砂っぽいのは正常?口当たりを良くする方法は?
ゲランドの塩(特に粗塩)は精製されていないため、砂っぽいザラつきを感じることは正常です。
口当たりを改善するには、細粒タイプ(セルファン)に切り替えるか、グロセルをソルトミルで挽いて使う方法が有効です。
料理に溶かして使う場合は口当たりが問題になりません。
湿って固まったけど使える?戻し方は?
湿気を吸って固まった塩でも、においや変色がなければ使用できます。
密閉容器の蓋を少し開けた状態で風通しの良い場所に置いておくと、自然乾燥によってほぐれてくることがあります。
急ぐ場合は清潔なスプーンや箸で崩して使い、その後は密閉容器に乾燥剤と一緒に保管することをおすすめします。
異物っぽいものを見つけたらどうする?
まず使用を中止し、該当の塩を他の食品や調味料に混ぜないようにします。
購入先またはメーカー・輸入元に連絡し、現物・購入日・購入先の情報を伝えましょう。
正規の輸入品であれば品質に関する問い合わせに対応する窓口があります。
レシートや注文履歴は問い合わせ時の根拠として保管しておくとスムーズです。
マイクロプラスチックが心配な場合はどう考える?
海水を原料とする塩全般において、マイクロプラスチックの混入はゼロではないとする研究があります。
ゲランドの塩に限ったことではなく、海塩全般に関わる課題です。
現時点では食塩中のマイクロプラスチックが直接的な健康被害を引き起こすという確定的な知見はありませんが、不安が強い場合は岩塩系の塩を選ぶという方法もあります。
ゲランドの塩の品質そのものへの過度な不安よりも、塩全体の摂取量を適切に管理することの方が健康面では実用的な対応です。

