東洋医学では「万病一元」という考えが古くからあり、これはすべての病気が血液の汚れから生じるとする思想です。
漢方医学においては、血の汚れを病気の原因と捉え、体内のバランスと清浄を重視しています。
この古代の知恵は、今日でも病気の治療と予防に影響を与えています。
一方、西洋医学では「血液の汚れ」という概念はない。
血液が体内の老廃物や有害物質を運ぶことから、「血液の汚れ」と言っているのだろう。
つまり体内に毒(老廃物)が貯まっているから、毒を排出しなさいという解釈に至った。
◆老廃物とは何?
老廃物とは、外部から取り入れた食物などの栄養素を体内で吸収・利用されたあとに生じる不要物または有害な副産物のことを指します。
①食材から摂取する毒素(外部):(例)食品添加物・農薬・水産物に含まれる有害金属など
②皮膚から吸収する毒素(外部):(例)排気ガス・たばこの煙・大気中の有害ガスなど
③体内で作られる毒素:(例)尿素、クレアチニン、アンモニア、その他の代謝副産物など
具体的には、フケ、アカ、腸内細菌の死骸、老化細胞や細胞の破片、食品添加物や農薬、重金属(鉛、水銀)、アンモニア、余分な水分、二酸化炭素、尿素、クレアチニン、ビルビリンなどを総称したものです。
通常は尿や便、汗などと一緒に体から出ていきます。
老廃物は身体にある、血液とは別にある「リンパ管」という管を通り尿や汗、便となり、身体から排出されます。
特に足裏、足首、ふくらはぎはリンパが滞りやすく、むくみとして出やすい場所です。
筋力が弱くなるとリンパ管の流れが滞り、身体から排出されにくくなってしまいます。
筋力が低下、血液やリンパの流れが悪かったりするとスムーズに排出できず、体内に溜まります。 特に頭から首にかけては、老廃物を含んだリンパ液が溜まりやすいリンパが密集しているので、頭皮に溜まりやすい。
尿に含まれる老廃物で最も多いのが尿素(たんぱく質の残りかす)で、クレアチン(筋肉中で使われたたんぱく質の老廃物)、尿酸(細胞内のプリン体が分解されて出来る老廃物)と続きます。
◆老廃物が貯まるとどうなる?
老廃物の適切な排出は、健康維持に不可欠であり、老廃物が体内に蓄積すると、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。
老廃物の蓄積は、むくみ、体重増加、免疫系の低下による感染症のリスク増加、慢性疲労、集中力の低下、気分の落ち込みやイライラといった心理的な影響、関節や筋肉の痛みなど、体のさまざまなシステムに影響を及ぼす可能性があります。これらは体が正常に機能していないサインであり、適切な対応が必要です
老廃物が体内に蓄積すると、疲労感、頭痛、不調和な消化、肌荒れやニキビ、慢性的な痛み、不眠、濁った思考、体臭の増加など様々な症状が起こりうるとされています。これらの症状は、体が老廃物を効率的に排出できていないことを示唆している可能性があります。
老廃物の蓄積は、むくみ、体重増加、免疫系の低下による感染症のリスク増加、慢性疲労、集中力の低下、気分の落ち込みやイライラといった心理的な影響、関節や筋肉の痛みなど、体のさまざまなシステムに影響を及ぼす可能性があります。これらは体が正常に機能していないサインであり、適切な対応が必要です。
内臓系における老廃物の蓄積で、以下のように体への変調をきたします。
- 消化不良 – 老廃物が蓄積すると、消化器官の機能が低下し、食物の消化と吸収が悪くなります。これにより、ガス、膨満感、便秘、または下痢などの症状が発生することがあります。
- 肝臓の負担増加 – 肝臓は体内の老廃物と毒素を処理し、排除する主要な臓器です。老廃物が過剰になると、肝臓の負担が増加し、その機能が低下する可能性があります。これにより、黄疸、疲労感、体重減少などの症状が引き起こされることがあります。
- 腎臓の障害 – 腎臓もまた、老廃物のフィルタリングと排除を行う臓器です。老廃物の蓄積は腎臓に過剰なストレスをかけ、腎機能障害や腎臓病のリスクを高めることがあります。
- 内分泌系の乱れ – 老廃物の蓄積は、ホルモンのバランスを崩し、内分泌系の機能障害を引き起こす可能性があります。これは、糖尿病、甲状腺の問題、生殖系の問題など、さまざまな健康問題につながることがあります。
- 免疫系の弱化 – 内臓系の機能低下は、体の自然な防御機能にも影響を及ぼし、感染症や炎症に対する抵抗力が低下する可能性があります。
これらの影響は、体内の老廃物を効果的に管理し、健康的な生活習慣を維持することで予防または軽減することが可能です。適切な水分摂取、栄養バランスの取れた食事、定期的な運動、ストレス管理などが重要になります。
血管やリンパ管が詰まるとどうなる?
これらの循環が滞るとどのような弊害が起きるのでしょうか?血液の循環が悪くなり、血管が詰まると、最終的には重篤な病気を引き起こす恐れがあります。
また、ストレスがあると血管は収縮するため、日常生活の中でも血管は少しずつ詰まってしまいます。
初期の段階では、手足の冷えや肩こり、肌荒れなどの症状が現れます。リンパ管が詰まってしまった場合、リンパ管を通ることが出来ない身体に余分な体液が細胞の間に溜まっていきます。
この状態が一般的に「むくみ」と呼ばれる状態です。
むくむと、細菌や老廃物などの身体にとって毒素となるものが溜まっていくので、疲れやだるさを感じる場合があります。
また、むくみが血管や脂肪細胞を圧迫し、セルライトの形成へと繋がります。血管とリンパ管の流れを正常化する
血管やリンパ管が詰まり溜まった早い段階で、きれいにごみ掃除をすることが健康維持には必要です。
引用元:https://xn--y8jwb3fua.com/about/detail/9
循環が正常に行われるように、血管の詰まりやリンパ管の詰まりがないように、正しい生活習慣や食生活を心がけましょう。
◆老廃物を溜めないようにするには
通常これらの老廃物は、血液やリンパを通り、その後腸内を経て排出されます。老廃物を体内から排出するには、血液やリンパの流れを良くすることが効果的。
適度な運動で汗をかく。体内に溜まった老廃物は便や尿のほか、汗と一緒に排出されることもあります。こまめで適度な水分補給し、尿を出す。便を貯めこまない。体に溜まった老廃物の約7割は便から排出されるといわれている。便秘だと老廃物の大半は排出されず、体内に溜まったままになってしまうのです。この中でも最も排泄効果が高いものが「便」です。
身体から排泄される老廃物の割合
便:75%
尿:20%
汗:3%
爪・毛髪:2%
・水を飲む(1日1リットル以上)
・毒素を入れない食事を心がける
・毒出し食材を一緒に摂る
・適度な運動を心がける
・リラックスする
筋力が低下していたり血液やリンパの流れが悪かったりするとスムーズに排出できず、体内に溜まってしまいます。
腎臓は体内に溜まった老廃物(血液の中にある老廃物)を濾過して、不要なものをおしっこと一緒に体外へ排出させる重要な役割。この濾過機能がぶっ壊れていると、再度老廃物が体中に回ってしまい、体に様々な障害を引き起こします。
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